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2009年7月26日日曜日

「福祉の仕事 就職フォーラム」(東京国際フォーラム)にいってみた




本日、東京国際フォーラム(有楽町)で開催されている「福祉の仕事 就職フォーラム」にいってみた。先週、都営地下鉄のつり革広告で知った。

 主催は、東京都と社会福祉法人東京都社会福祉協議会(東京都福祉人材センター)で、後援は厚生労働省、社会福祉法人全国社会福祉協議会。

 福祉の職場への就職をサポートするイベントで、昨年2008年度は1,000名以上が参加した、とのことだが、TVニュースによれば今年の参加者はは昨年の1.5倍以上だとのことだ。

 不況の現在、福祉分野は数少ない成長分野だからなあ。
 本日(7月26日)の12:30~16:30のみの開催である。

 対象が福祉の仕事に関心のある方、学生、転職者とあるので、真夏日の炎天下のもと、東京国際フォーラムまでいってみたが、実際いってみると参加者の大半は、今年あるいは来年の就職を控えたリクルートスーツ姿の学生であった。
 なかには明らかに転職目的の中年層や、どうみても介護予備軍の老人などであった。入場無料なので見学にきたのだろうか。

 内容は、求人事業所ブースでの説明・面接が中心なのだが、私自身は福祉業界についてはほとんど素人だし、福祉の現場で働くには歳食いすぎだし、しかも体力も全盛期にくらべると衰えているので、さすがにそれはオミットし、会場を見て回ることに徹した。

 参加施設は、東京都内の高齢者施設や障害者施設、それに児童施設など68施設ほどである。
 ひとくちに福祉といっても、実に広い世界なのだ、と実感させられる。

 無料セミナーもあり、東京都福祉人材センターによる 『優しい接し方セミナー』 という1時間のセミナーに参加してみた。
 福祉業界への転職者や新卒者を対象にしたももので、福祉の現場での接し方、就職面接での接し方についての実践的な内容である。

 いちばん重要なポイントは傾聴、すなわち相手の話に耳を傾けて聴くことだ。
 コーチング理論でいう Active Listening と基本的に同じことをいっているのだと思う。
 傾聴することによって相手を受け入れるだけでなく、自分の感情にも気づき、結果として相手に有効にはたらきかけることができることになる。
 傾聴の意味を実感するための二人一組のワークもあり、無料だが有効なセミナーであった。

 参考のためにメモとして、傾聴するに際しての注意事項をまとめておく。

1. 座る位置は、L字型、つまり斜め90度がよい
2. 目線は、相手のトライアングルゾーン(両目とのど元でできる三角形)を見る。のど元を見るつもりであれば、凝視せず目を合わせることができる
3. 声のトーンは、高からず低からず。目線をあげるようにすればちょうどいいトーンの声がでる
4. 話すスピード大きさは、相手に合わせて臨機応変に
5. 傾聴の技法は、①アイコンタクト、うなづき、あいづち ②繰り返し ③共感(感情の反射) ④相手の話に質問する


 とくに福祉の世界では、相手と優しく接することは絶対不可欠だと、あらためて確認した午後であった。もちろん、これはどの世界にいても重要なことだ。

 「上から目線」で教え諭すのではなく、同じ目線で接することによって、自分も気づき、相手にも気づきの機会を作り出す、これが重要なのだ。
 教育の世界でも、education よりも learning が重視される傾向になって久しい。後者は「気づき」をベースにした「学び」である。

 今後も、むかし日めくりカレンダーにのっていた名言「われ以外みな師なり」(吉川英治)の心構えで人生には臨みたい。



<ブログ内関連記事>

書評 『老いる準備-介護すること されること-』(上野千鶴子、朝日文庫、2008)-誰もがみんな老いてゆく

『僕の死に方-エンディングダイアリー500日』(金子哲雄、小学館文庫、2014 単行本初版 2012)は、「死に方」はイコール「生き方」であることを身をもって示してくれた流通ジャーナリスト最後の著書

書評 『寡黙なる巨人』(多田富雄、集英社文庫、2010)-脳梗塞に倒れた免疫学者による 「人間の尊厳」回復の記録

書評 『トラオ-徳田虎雄 不随の病院王-』 (青木 理、小学館文庫、2013)-毀誉褒貶相半ばする「清濁併せのむ "怪物"」 を描いたノンフィクション

I am part of all that I have met (Lord Tennyson) と 「われ以外みな師なり」(吉川英治)

(2014年8月11日 項目新設)






(2012年7月3日発売の拙著です)







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