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2012年1月15日日曜日

東南アジア入門としての 『知らなくてもアジア-クイズで読む雑学・種本-』(アジアネットワーク、エヌエヌエー、2008)-「アジア」 とは 「東南アジア」 のことだ!

「アジア」とはどこを指しているのか?

わたしがアジアというとき、そこには中国や韓国は含んでいないことが多い。アタマのなかにあるのは東南アジアのことである。

中国や韓国は、もしひとくくりにするならば 「東アジア」というべきで、「東南アジア」から連想される熱帯性の気候やトロピカルフルーツがそこにはないからだ。

わたしはこの「東南アジア」をもって、無意識のうちに「アジア」とみなしている。


■「日本はアジアではない」

これは、比較文明論の梅棹忠夫や政治学者のハンチントンが文明論の観点から述べているところだ。

日本文明は、中国文明の大きな影響を受けているのにもかかわらず、二つの異なる文明である、と。内容については大幅に異なるのにもかかわらず、奇しくも梅棹忠夫とハンチントンの議論は重なっている。

日本がアジアではないことについては、湯浅赳男の本を参照していただきたいと思う。書評 『日本近代史の総括-日本人とユダヤ人、民族の地政学と精神分析-』(湯浅赳男、新評論、2000)-日本と日本人は近代世界をどう生きてきたか、生きていくべきか?を参照されたい。


「東南アジア」とは?

「東南アジア」は、政治的な枠組みである ASEAN(アセアン)とほぼ重なると考えていいだろう。ASEAN とは Association of South‐East Asian Nations(=東南アジア諸国連合)のことだ。

ASEANに加盟する国は、加盟順にみて以下のとおり。インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア十カ国である。

 『知らなくてもアジア-クイズで読む雑学・種本-』(アジアネットワーク、エヌエヌエー、2008)では、ASEAN加盟国を中核に、台湾と香港、そしてインドを加えたものを「アジア」としている。中国と韓国は入っていない

帯には「7割正解であなたも立派な「アジア人」」と書かれているが、たしかに7割正答はかなりの難関もしれない。とはいえ検定試験ではないので、気楽な読み物として読みながら、トリビアルな知識を「雑学」として身につけるにはうってつけだろう。

本書では、アイウエオ順に並んでいる。インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、台湾、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、ラオス。

それぞれ10前後の質問で構成されており、意外な感じをもちながら読み進めていくといいだろう。


台湾、香港、インドをどう考える?

さて、台湾は「東南アジア」かどうか? 「一つの中国」という政治上の議論は脇において考えてみよう。

日本と同様に中国文明の影響下にある台湾は、植民地時代に日本文明の圧倒的影響を受けているが、中国でも日本でもない。

亜熱帯気候からいっても、フィリピンに近いという地政学的なポジションからいっても、台湾を「東南アジア」に入れて考えると理解しやすいのではないか? 少なくとも「東アジア」というのには抵抗がある。

香港については、「一国二制度」のもとに異なる行政区域となっているが、実質的には中国である。とはいうものの、フィリピンには地理的に近いし、大英帝国の植民都市であった香港とシンガポールと対比させてツイン・シティ(=二都)と捉える見方も根強く存在する。

インドについては、梅棹忠夫が「中洋」として「東洋」でも「西洋」でもない文明圏であるとしたので、本来は加えるべきではないだろう。ただし、熱帯性気候でトロピカルフルーツというイメージからは、東南アジアの外縁として入れてもいいかもしれない。

そもそも「アジアなどない」(梅棹忠夫)と言い切ってしまってもいいのだが、それでは話ができなくなってしまうし、あるいは「アジアは一つ」(岡倉天心)という発言もまた、誤解を生みやすいものであることもたしかだ。

そもそも「東南アジア」だって、第二次大戦中に確立した概念であって、元からあったものではない。日本ではこの地域は戦前は「南洋」と呼んでいた。

つまるとこと、「アジア」というのは、あまり境界のはっきりしない領域をさした表現でしかない。明確な定義がないのは、ある意味では仕方がないのである。


「アジア」とひとくくりする段階からいちはやく卒業を!

観光旅行で訪れる一般人の「雑学」としては、 『知らなくてもアジア-クイズで読む雑学・種本-』で十分だろう。

だが、仕事でこの地域にかかわる場合は、「アジア」ではあまりにも漠然としすぎている。地域のくくりをどう見るか、国を単位で見るのか、都市を単位にみるのか

日本ですら、日本とひとくくりにしてしまうと見落としてしまうものがきわめて多い。「アジア」についても同様だ。

ぜひ、みなさんには「アジア」について、より詳細に突っ込んでかかわっていってほしいと思う。






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(2012年7月3日発売の拙著です)







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