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2011年3月5日土曜日

春を告げるスイセンの花とナルキッソスの神話





 水仙(スイセン)の花が咲いているのを見つけた。スイセンは春を告げる花である。

 スイセンの花というと、黄色をはじめとしてもっとカラフルな品種も多いが、撮影したスイセンは、もっとも素朴なもの。「日本寒水仙」と呼ばれている品種のようだ。

 この「日本寒水仙」は、日本でも日本海側には自生しているということをどこかで読んだ記憶がある。海の彼方から飛んできたタネが根を下ろしたのか、海流で流れ着いた球根が根を下ろしたのかわからないが、いまでは海岸に自生するに至っているようだ。スイセンは、ヒガンバナ科に属する多年草である。

 スイセンは英語では Narcissus という。これはギリシア神話のナルキッソスからきたものだ。ナルキッソスの神話とは、こういうお話だ。

 ナルキッソスは、他人を愛せない美少年。ある日水面を見ていると、水中に美少年がいた。それは、もちろんナルキッソス本人なのだが、それに気がつかない美少年ナルキッソスは一目惚れ。現実と幻影の区別が出来なくなったナルキッソスは、やがてついにはやせ細って死んでしまう。そして、そのあとにスイセンの花が咲くようになり、その花はナルキッソスにちなんで名前がつけられた、と。

 自己愛のことをナルシズムというが、ナルシズムの起源と、スイセンの花の命名の起源がツーインワン(Two-in-One)で語られた神話である。スイセンが海岸など水辺に多く生えているからこそ生まれた神話なのであろう。

 「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」が、スイセンの花言葉だというが、可憐にさく「日本寒水仙」にはあまり似合わないような気がする。冬の寒さを耐えていち早く咲くというけなげな(?)イメージこそふさわしいと思うのだが・・・

 春を告げるスイセンの花とナルシズム。いっけん何の関係もなさそうな2つの事柄のあいだに存在する「見えないつながり」について考えてみるのもいいかもしれない。



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