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2011年2月18日金曜日

「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」 と 「And the skies are not cloudy all day」




「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」

 「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」。日本人ならまず知らない人はいないだろう。言うまでもなく、宮澤賢治の詩の一節である。今朝(2011年2月18日)の関東は、気温は高いが、雨と強風の音で目を覚まされた。

雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ
毎日毎日同ジコトノ繰リ返シデモ
ケッシテクサラズ
ササイナコトデイイカラ変化ヲ求メ好奇心ヲ持ツ
サウイウ人ニ私ハナリタイ....

 原文はもっと長いのだが、この一節だけを読むだけでも、心の底からほんとうの元気が湧いてくる。

 この詩は、宮澤賢治が自分の手帳に記していたものだという。おそらく自分自信を勇気づけ、叱咤激励するために、繰り返し繰り返し読んでそらんじていたのだろう。
 遺品のなかにあった手帳に書き付けていたこの詩は、結局、生前には出版されなかったが、宮澤賢治の詩のなかではもっとも有名なものとなった。パロディ作品もつくられるほど、日本人のはよく知られるものとなっている。


「And the skies are not cloudy all day.」いつも曇ってばかりではない

 ところで、米国でよく知られている民謡(フォークソング)に Home on the Range というものがある。日本語では「峠の我が家」と訳されている。カンザス州の歌のようだ。

 歌詞を引用しておこう。

Oh, give me a home where the buffalo roam,
Where the deer and the antelope play,
Where seldom is heard a discouraging word
And the skies are not cloudy all day.

(Chorus)
Home, home on the range,
Where the deer and the antelope play;
Where seldom is heard a discouraging word
And the skies are not cloudy all day.


(試訳)
私に家を与えてください。
バッファローが歩き回り、
鹿やレイヨウ(羚羊、アンテロープ)が遊ぶところに。
人をクサすようなコトバを滅多に聞くことのないところ、
いつも曇ってばかりいるわけではないところに。

 いろいろなバリエーションがあるようだだ、むかし中学校一年生のとき、毎日聴くようにといわれていた「NHKラジオ基礎英語」の「毎月の歌」で紹介されていたものだ。簡単なメロディーに簡単な歌詞。そのときに覚えて以来、ひそかに私の愛唱歌になっている。

 フランクリン・ローズヴェルト大統領が、大統領に当選したとき、彼がこの歌を好きなことを知っていた取材陣が合唱して祝福したという。そんな話が解説に書いてあったと記憶している。


「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」と「Home on the Range」(峠の我が家)

 宮澤賢治の詩は、理想実現のために日々苦労に苦労を重ねながら闘っていた頃の詩である。

 Home on the Range(峠の我が家)は、おそらく都会生活に疲れた日々のなか、ふと心に思った、田舎に戻りたいという切ない気持ちを歌ったものではないだろうか?

 ともに現実の苦しさのなかでのココロの持ち方を歌ったものだ。

 「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」は日本語なのでいうまでもない。And the skies are not cloudy all day. という英語の歌詞は、ほんとうに中学校一年生でも理解できる簡単なものだが、含蓄の深いものがある。ただ、中学校一年生のときに、場所をあらわす関係代名詞 where を習ったかどうかは定かではないが。

 And the skies are not cloudy all day.
 人生には曇っている日も、嵐の日も、そして晴れて穏やかな日もある。



<関連サイト>

Home on the Range(wikipedia の項目。英語)

Home on the range-CowBoy Songs (YouTube 動画)
HOME ON THE RANGE - ROY ROGERS/GENE AUTRY (AUDIO ONLY) (YouTube 動画)


P.S. 「東北関東大震災」から一ヶ月、日本だけではなく、世界中で、東北出身の宮澤賢治の「雨ニモ負ケズ」が犠牲者の鎮魂のために朗読されていることを知った。英語で朗読されるのを聞くと、英語になっていても、やはりコトバのチカラを感じざるをえない。それだけ、人の心を打つものがあるのだ。
 いろいろ英語訳があるようだが、参考として Ame ni mo makezu(wikipedia)をあげておこう。合掌。(2011年4月14日・・余震のなか、これを記す)



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